ネクタイを外したときに試される
男のカジュアルスタイルの極意とは
ファウストラウンジ第10弾 「男の嗜み 〜ファウスト的 スタイリングの極意〜」
ネクタイを外したときに試される
男のカジュアルスタイルの極意とは
ファウストラウンジ第10弾 「男の嗜み 〜ファウスト的 スタイリングの極意〜」
4月8日、東京・青山のセレクトショップ、アスティーレ ハウスでファウストラウンジが催された。第10弾となる今回のテーマは、「男の嗜み 〜ファウスト的 スタイリングの極意〜」。ビジネスマンの戦闘服が スーツスタイルとすると、悩ましいのがカジュアルダウンのコーディネート。本イベントでは、スタイリストの森岡弘さんによるファッション解説を交え、セン スが問われる大人の男のカジュアルスタイルの極意をゲストとともに探求した。
春の嵐が桜の花びらを散らせるあいにくの天気も、一旦会場に足を踏み入れてしまえば、見事な染井吉野と啓翁桜が華やかにゲストをお出迎え。軽やかで色鮮やかな春夏ファッションの数々も、早くも皆の心を躍らせる。アマンが運営するアスティーレ ハウスは、イタリアを中心にヨーロッパとしたファクトリーブランドのZANELLATOやTHE GIGI、altea、finamoreなどを揃えるセレクトショップだ。アーバン、ソフィスティケート、そしてリラックスして着こなせる大人のカジュアルスタイルを“アマンスタイル”と名付け、提案している。
まさに今回のテーマにふさわしい会場で、大人のカジュアルスタイルの極意を指南するのは、ファッションディレクター兼スタイリストの森岡弘さん。「メンズクラブ」でファッションエディターとして従事したのちに、独立。俳優やアスリート、文化人のスタイリングから、政治家、企業家のパーソナルスタイリング、服のデザインまで幅広い分野で活躍する、メンズファッションのエキスパートだ。
まずは、森岡さんのトークショーからラウンジはスタート。
「服は楽しむものである反面、着る人の人となりがダイレクトに表されるためセンシティブでもあります。スーツスタイルはビジネスの場で自分自身をプレゼンテーションする大切なツール。ある程度アイテムが決まっているので、着こなすことはそれほど難しいことはないのですが、ネクタイを締めるのには慣れているビジネスマンにとって、悩みの種であるのが、センスが露呈するカジュアルスタイル。ホームパーティーや休日のゴルフ、旅先など、カジュアルな装いをする場面は意外とあります。どうすればカッコ良く見えるだろうかとあれこれ考える方もいらっしゃるかもしれませんが、難しく考えすぎるのはそれこそファッショナブルではないんですよね」
ここがファッションの奥深いところ。いくら知識を詰め込んだとしても、どんなにアイテムを買い揃えたとしても、ファッションセンスが良くなるというわけでは決してないのだ。森岡さんはこう続ける。「おしゃれになる必要はないんです。センス良く見えるようにスタイリングすることは誰にでも可能です。周囲の人からも『おしゃれな人だな』ではなく、『素敵な人だな』と、思われる着こなしが理想ですね」
では“素敵な人”を目指すには何が必要なのだろうか。「サイズ感と色合わせ。この2つの要素で7~80%は出来上がるんです。あとはキャラクターに合った着こなしを完成させるアイテムを加えることくらいです」
熱心に話を聞き入っていたファウストのひとり、山本一宗さんから質問が飛び出す。
「自分に似合う色がわからないんです。例えば白のパンツには何色のトップスを合わせればよいのか、またデニムには? 比較的彫りの深い顔なのですが、顔立ちによって似合う色は変わるものなのでしょうか」
これについて森岡さんは「基本的には好きな色でいいと思うんです。好きな色を自信を持って着ていただきたいですね。ただ色合わせに関してはちょっとしたコツがあります」
ここから森岡さんの色合わせ講座がスタート。
「メンズファッションには基本色として、ネイビー、グレー、ブルー、茶(もしくはベージュ)、白、黒があります。この中の2色に、どんな色でも良いのでプラス1色合わせるとなじみの良い色合わせを作ることができるんです。この基本色の中でも魔法の色というのが、ミディアムグレーとベージュです。ミディアムグレーは着こなしをリッチな見え方にしてくれ、さらに女性ウケが良いというメリットもあります。ベージュはとにかくなじみが良く、光沢のあるものや逆にマットなものなど質感の違いでいろんな表情を楽しむことができます」
今回はファウストを代表して2名がモデルとして登場。カジュアルファッションの悩みを公開相談するという企画も行なわれた。最初に登場したのは、株式会社イー・コミュニケーションズ 代表取締役社長の佐藤信也さん。お悩みはリゾートシーンでのスタイリングだ。事前のアンケートでは、旅先にもふさわしい靴やサンダルの合わせ方、またボトムスの選び方についてアドバイスが欲しいとのこと。
そこで森岡さんが提案したのは、ベージュトーンをベースにしたシックなリゾートスタイルだ。佐藤さんの手持ちのベージュのジャケットに、ベージュのTシャツ、そしてストライプのハーフパンツで遊び心をほんの少しプラス。足元もパンツの同じ配色のスリッポンでまとめた。
行く場所によって色のチョイスを楽しむのも、旅先のファッションの醍醐味だ。このスタイリング提案に佐藤さんは「リゾート地ではトップスを派手にすることが多かったのですが、今回のスタイリングはその逆の発想というのが新鮮で、勉強になりました」
次にビジネスカジュアルスタイルに挑戦したのは、グローバルソリューションズ株式会社 代表取締役社長の柳田東生さん。普段オンのときは、常にスーツ着用という柳田さん。手持ちのグレーのパンツをベースに、森岡さんは白のワッフル地のダブルのジャケットとインナーにノーカラーのシャツをコーディネートした。
「春夏のトレンドカラーである白を使った着こなしです。ジャケットは軽くて柔らかい素材で動きのあるダブルブレストなので、洗練された印象です。下のボタンをひとつ外すことでさらにこなれた見え方になります。インナーにはトレンドのノーカラーを合わせていますが、これはボタンを上まで留めるのがポイント。お持ちのパンツがひざ下からテーパードで細くなっていてすっきり見えるため、このジャケットが生きてくるんです。仕上げはパンツのトーンと合わせた革のシューズで大人の色気を引き出します。ここが若者とは違う着こなしに見せるポイントです」
このコーディネートには、ペイズリー柄のパンツでインパクトをプラスしたり、デニム地のリラックスパンツやジャージパンツでハズシをきかせるのも面白いという。またトップスを黒いシャツにして全体を引き締めたり、ピンクや黄色のシャツで華やかに仕上げることもできる。ストールで首元にボリューム感を持たせるのもおすすめとのこと。
こうして森岡さんのアドバイスによって、洗練されたカジュアルスタイルを叶えた2人を目にしてゲストも感心した様子。その後のフリータイムでは、それぞれ自身に似合う春夏ファッションを求め、様々なアイテムを試着し、フォトブースでの撮影に臨んだ。
普段ビシッと決めたスーツスタイルでビジネスを動かすファウストたちが、今宵のファッション指南によって、ネクタイを外したスタイルが問われる様々なシーンでも、より“素敵”でセンスある着こなしに挑んでくれるだろう。
ファウストラウンジ第 10弾
「男の嗜み 〜ファウスト的 スタイリングの極意〜」
日 時:2015年4月8日(水) 19:00開場~21:00終了
会 場:アスティーレ ハウス
〒107-0062 東京都港区南青山6-11-9 SKビル1F
http://astilehouse.com/
協 力:株式会社 アマン
“ASTILE house”は、アマンが提案するアーバン、ソフィスティケート、そしてリラックスしたAMAN Styleを大人の男性に向けて提供していくセレクトショップ。2014年9月に骨董通りを一本入った閑静のエリアの一角に誕生した、アマンが初めて展開する直営型店舗。
ショップインテリアは、AMAN Styleを表現し、リラックスしてお買い物を楽しめるようナチュラルなウッドの床にグリーンを点在させ、クリーンでシンプルながら温かみのある空間を演出している。
取扱いブランドは、altea, Finamoreなどアマン取扱い人気ブランドを筆頭に、 “THE GIGI”など、大人の男性が着るエレガントでカジュアルなアイテムが揃っている。
Text:Etsuko Soeda
Photos:Kiyoshi Tsuzuki
2015/5/15
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