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04 LIFESTYLE

毎年恒例!クルマ好きメディアのガチレース
今年のファウストの結果は?
メディア対抗ロードスター4時間耐久レース

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もはや夏の終わりの祭典ともいうべきか、今年もまだ残暑厳しい筑波サーキットで、第23回メディア対抗ロードスター4時間耐久レースが催された。昨年から我々ファウストA.G.は、Luxury TVと共に「FAUST Luxury TV」チームとして参加している。ゼッケンは818番。昨年の成績は23台中9位と、かろうじてシングルプレーヤーを守った。その熱戦の模様はバックナンバーでご確認あれ

マシンはマツダ・ロードスターが支給される。マシンはイーブンでの勝負だ。

さてさて今年はというと、参加ドライバーは、佐藤茂、木村正治、関裕、堀主知ロバート、そして監督兼務の堀田東といった面々となる。ステアリングを握る順番もこのとおり。参加台数は例年同様23台で、昨年優勝したカービューチームや三位に滑り込んだエンジンチームなど競合が顔を連ねる。他にも助っ人としてル•マン24時間レースで優勝した者や現役GTレーサーなんて強者も並ぶ。まさに、オートモーティブメディアのプライドをかけた一戦だ。

レースはタイムアタックによる予選と、その成績から決められたグリッドでスタートする本戦からなる。決勝スタートは16時。ドライバーが三人目にスイッチする頃にはライトオンの指示が出されることだろう。
レース車両は例年通りマツダから支給されるロードスターの市販車をベースにしたもの。排気量は2リッターで、トランスミッションは5MT、駆動方式は当然FRとなる。装備はマツダスピード製のロールバー、ビルシュタインの車高調整機構付きダンパー、ブリッド製フルバケットシートなどが取り付けられる。運転席だけのシングルシートで、タイヤ&ホイールはエンケイの専用ホイールにブリジストンのポテンザRE-11Aが組み込まれる。

「FAUST Luxury TV」チームのマシンにはオーデマ・ピゲの時計の大きなステッカー。

予選は堀田東が走った。天候は晴れ、路面はドライ。ベストタイムは1分11秒029だった。トップから21位までが3秒以内という混戦の中で、ポジションは16位。よってスターティンググリッドは16番手となる。ちなみに、前年優勝のカービューチームは14番手。ハンデの重量加算が決勝でどう影響するか見物だ。

決められた燃料で完走というレギュレーションの中

From Faust A.G. Channel on [YouTube]

レースのダイジェストムービーはこちら。
★【YouTube:FaustA.G.チャンネル】でもご覧いただけます(スマートフォンの方 はこちらがオススメ)

いよいよ決勝スタート時間が近づいてきた。
ピット内に少しばかり緊張した空気が流れはじめる。まわりもどことなく慌ただしくなる時間帯だ。それでもこのチームワークの強さはどのチームにも負けない。横を見れば、そこには気心知れた仲間の顔がある。それに、それぞれが淡々と仕事をこなすという姿勢はじつに大人のチームといった印象だ。第1走者は佐藤。前の週にスーパー耐久の第4戦で勝利の美酒を味わっただけに、勝敗にはこだわりたいとコメント。「岡山の“勝ち”を筑波で再現したい」と意気込みを話してくれた。



ピットから出たマシンがグリッドに並ぶ。セレモニーでは大会会長の挨拶、前回勝者カービューチームのトロフィー返還、それと予選トップのエンジンチームが選手宣誓を行った。そして各チームのPRとグリッドでの記念撮影がはじまる。緊張の度合いが高まるのはいわずもがな、だ。

ついにそのときがきた。予定時刻の16時を少しまわったころ、フラッグは振られた。16番グリッドの佐藤はスタート直後から果敢に攻める。一周目で2台抜くとその後もじわじわと順位を上げた。トップグループも二転三転するなかなか見応えのある展開だ。スタートからおよそ30分後に11番手へ。決められた燃料での完走というレギュレーションがあり、つねに全開ではいけないのがこのレース。チームオーダーは最高回転数5300rpmで、1分13秒台キープというものであった。

4時間耐久のこのレースは5名もしくは4名のドライバーのリレー方式で行う。我々は5名のドライバー編成なので、ひとりおおよそ40~50分目安での交代となる。第二走者木村がスタートしたのはまさにそんな時間の経過後だ。なんと佐藤の追い上げにより、木村は5番手でのスタートとなった。チーム監督の堀田いわく、「佐藤さんが調子いいので目一杯の時間枠で走ってもらいました」。
スタート一時間後。チームは4番手に着けていた。トップはCGロードスター、続いてピンクパンサー•ロードスター、SYEロードスターといった面々となる。

木村から関へのスイッチは4位をキープしたままで、スタート後の1時間40分後。このタイミングでは事前に用意されていた給油が行われる。レース中の2回の給油をトラブルなく行うのも大切な仕事といえよう。関は6位でのスタートとなるが、すぐに5位へと順位を上げた。で、この頃日没。ライトオンの指示がオフィシャルから伝えられる。

関のドライブは40分間だった。そして堀へとバトンタッチ。ここで2回目の給油を行ったがそれも無事に任務完了した。これまでのラップはおおよそ1分13秒中盤から14秒といったところでコントロールされていた。だが、ラップを重ねればだんだん余裕が見えてくるのも確か。この分だと燃料は大丈夫かも。そんなとき堀が1分13秒フラットをマーク。そろそろ戦闘態勢モード投入か……。

堀から最終走者の堀田へチェンジしたのは146ラップ目だった。まわりはすでに暗闇。夏の暑さがまだ残る季節だけに、日没後も気温は下がらない。ムッとする空気の中をロードスターのライトが不規則に流れる様はなんとも幻想的だ。そんな中160ラップ目に堀田がベストラップを更新。1分11秒726とタイムアタック並みの速さを見せる。

レース終盤。7位走行中の我がFAUST Luxury TVチームは順調にラップを重ねる。コース上ではドライブスルーペナルティが課せられたり、ガソリンの残量を確保するためピットで時間稼ぎをするチームも現れた。途中で止まってリタイアするより、順位を落としても完走するという考えである。その結果、なんと残り5分で5位という位置に着ける。

下段:日が暮れゆくサーキットを走り続ける。

スタートから4時間が過ぎ、トップのティーポデイトナロードスターが最初にチェッカーフラッグを受けた。そのおよそ1分後 FAUST Luxury TVチームも5位でチェッカーを受ける。上位3チームが188ラップを稼いだのに対し、わずか一周の差という惜しいものとなった。

ファウスト・レーシングチームが主戦場にするスーパー耐久シリーズとは全く違い、基本的にイーブンの性能のマシンで、決められた燃料の中で、4時間のうちにどれだけ周回できるかを競うのがこのレース。S耐ではプロばかりの中でしのぎを削っているからこそ、今回はいつも通りにいかず、歯がゆい思いもしたはずだ。

だが、ドライバーもピットクルーもそこを悔いる者はいない。4時間という長丁場を事故もなく無事にゴールした達成感に満ちている。これがまさに自動車レースの醍醐味。この瞬間があるからレースは止められない。

Data

メディア対抗ロードスター4時間耐久レース公式サイト
http://www.media4tai.com/

Back Number

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