
金魚たちと彷徨うような幻想空間、
和の風情漂う夢の世界へ
日本橋架橋100周年記念特別展
「アートアクアリウム展 ~江戸・金魚の涼~ 」&「ナイトアクアリウムミュージアムラウンジ」
金魚たちと彷徨うような幻想空間、
和の風情漂う夢の世界へ
日本橋架橋100周年記念特別展
「アートアクアリウム展 ~江戸・金魚の涼~ 」&「ナイトアクアリウムミュージアムラウンジ」
江戸の昔から日本人は、さまざまなスタイルで夏に涼を求めてきた。その中には、涼しげな金魚鉢に泳ぐ、赤い花のような金魚たちの姿もあった。
今からちょうど100年前の1911年(明治44年)に現在の石造二連アーチ橋に架け替えられた東京、日本橋。その100周年を記念して、この夏、金魚の魅力を最大限に見せてくれる空間が登場した。ファウストメンバーの一人であるアクアリスト、木村英智氏がプロデュースした「アートアクアリウム展」だ。そのテーマは「江戸・金魚の涼」。和の風情を感じさせる幻想的な空間の中で、美しい金魚たちが舞う。そのオープニングイベントが開かれた。
8月の暑いある夜、19時に三井ホールの会場に続々と浴衣姿の男女が集う。オープニングイベント「FOX ナイトアクアリウム Party」が静かに幕を開けた。
会場入り口でモエ・エ・シャンドンのシャンパンが振る舞われ、シャンパングラスを片手に会場内に入ると、入口の壁掛け水槽の中には、昔ながらの和金が来場者たちを出迎える。そして、花瓶水槽には、ゴージャスなフラワーアレンジメントと金魚が競演。空間内には和の香りを基調としたアロマミストで清涼感のある香りが漂い、異空間に招かれたような心地よさを感じさせてくれる。
エントランスからメイン会場へ向かう途上には、琉金や出目金、シルクオランダなどの珍しい「金魚コレクション」がずらりと並ぶ。色とりどりのライティングの中を芸術的な姿の金魚たちが泳ぐ姿に魅了される。
そしてメイン会場に入ると、ひときわ目を引くのが巨大な金魚鉢「花魁」。提灯がずらりと並ぶ舞台前に設置された「花魁」の中には1000匹を越える金魚たち。舞うように泳ぐ金魚の群れを見ているだけで、夏の暑さをひと時忘れ、涼を楽しめる。
更に奥へ進むと、プリズム型の水槽(プリズリウム)や、行灯水槽(アンドンリウム)など、創意工夫をこらした水槽の中に、金魚たちの姿を見つけることができる。万華鏡水槽(カレイドリウム)では、その舞い踊る金魚たちの姿を万華鏡を通して見ることができ、鱗の模様やひらめく尾の華麗さを、これまでとは違う形で見ることができる。
またかつて、1994年に日本人女性初の宇宙飛行士向井千秋さんと一緒に宇宙に行った金魚たちの子孫「宇宙金魚」も、展示されている。遥か遠い宇宙にまで思いを馳せて、金魚の新たな魅力を感じることができる。
そして会場の最も奥に飾られているのは屏風水槽(ビョウブリウム)。この屏風の一幅には、金魚たちが泳ぎ、その向こうのスクリーンには、季節の花や鳥、川などの自然の風景が、影絵のように映し出される。その中を泳ぐ金魚たちもまた、移ろう風景の物語の中に取り込まれ、思わず時を忘れて見とれてしまう。
19時半。DJ JURIによるパフォーマンスが始まった。力強い太鼓と音楽に合わせて、花魁姿のダンサーが、巨大金魚鉢「花魁」の前でパワフルでセクシーなダンスを披露。来場者たちの熱気も高まっていく。
続くトークイベントでは、浴衣姿の木村氏とミス・ユニバースジャパンの美馬寛子さんが登場。「金魚の美」「女性の美」などについて語らいながら、今回のコンセプトについても語る。
「このアートアクアリウムは、いわゆる水族館のような博物展示ではありません。いわゆる博物展示のように金魚たちの生態や姿形を見せるのではなく、この空間全体で『江戸・金魚の涼』を表現しています。金魚ならではの美しさを表現するのに、日本橋こそ相応しい」と木村氏は話す。
「シャンパンを片手に、この空間を楽しめるのは、とても贅沢な気分です」と美馬さん。
そして、韓流人気歌手JUNO氏が乾杯を発声。一斉にシャンパンが開けられ、参加者たちも会場内の水槽を見て回る。万華鏡水槽の前では、金魚の姿に感動の声をあげ、花魁を見上げて嘆息する。それぞれに時を楽しみながら、パーティは終わりを迎えた。
このアートアクアリウム展では、会期中も夜になるとバースペースが設けられ、モエ・エ・シャンドンのシャンパンや、シンハビールなどを片手に楽しむことができる。
美しい金魚と、光のアートが醸し出す幻想的な空間。江戸の情緒に浸りながら、夏の暑さと時を忘れる、贅沢なひとときだ。
日時: | ~2011年9月12日(月) まで アートアクアリウム展(昼)と ナイトアクアリウムミュージアムラウンジ(夜)の2部構成 |
入場料: | (当日料金)大人1000円、子供(中学生以下)600円、3歳以下は無料 |
場所: | 日本橋三井ホール(コレド室町5F・エントランス4F) http://www.nihonbashi-hall.jp/pdf/map/access.pdf |
※前売券販売あり(キョードー東京、チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、CNプレイガイドにて) ※スペシャルイベント営業の入場料は異なります。 |
お問い合わせ先
TEL:03-5569-8179
公式ホームページ
www.h-i-d.co.jp/art
Text:Sayako Nagai
Photos:Kiyoshi Tuzuki
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