
豹変するキャラクター
それがフェラーリの真骨頂!?
豹変するキャラクター
それがフェラーリの真骨頂!?
「いやぁ、とにかく加速がいいですね。それになんといっても音がすごい! いかにもフェラーリって感じです……」
去る7月の暑い日、Faustのメンバーを対象にしたフェラーリのニューモデル「458イタリア」の小さな試乗会が行われました。用意されたのはカリフォルニアが1台と458イタリアが3台。今回は458イタリアがメインなので、カリフォルニアは誘導車兼カメラマンカーということに。458イタリアはピロタ・フェラーリ用車両が2台と広報車両が1台という内訳です。
六本木を起点とした今回の走行ルートは、首都高速湾岸線をメインとしたもの。広々した3車線を走るのはとても気持ちがいい。
エンジンの咆哮とともに458イタリアの走りを動画でチェック!(画像クリックで動画を再生)
大黒ふ頭パーキングで小休止。ドライバーはそこまで走った感想を口々にする。
ちなみに、ピロタ・フェラーリとはフェラーリオーナーを対象としたサーキットでのドライビングスクールで、本国のカリキュラムに則ったもの。レーシングドライバーの指導のもと専用のクルマが用意されるので、思う存分走ることができるのが特徴です。
この458イタリアの試乗は六本木にあるグランドハイアット東京を起点に行われました。
ルートはそこから首都高芝公園ICに向かい、高速へ入ると湾岸線で横浜へ。大黒ふ頭PAで小休止した後は元来た道を戻り、銀座ICを下りたら市街地走行を体感するというものでした。
銀座では、高級モバイルフォンのVERTUの銀座ショップでドライバーたちへの“給水”を受けた後、青山界隈へ。そして六本木へと戻ります。VERTUに寄ったのはここがフェラーリとのコラボフォンを商品としてラインナップしているからです。メタル部分はもちろん、レザーからステッチまでフェラーリと同じ素材が使われています。
全行程を通して458イタリアは、私を含めファウストなドライバーたちを、実に爽快でワクワクした気分にさせてくれたことは多くを語るまでもありません。冒頭のファウスト会員のコメントもそんな状況の中でふと口から出たものです。
今回このイベントに参加できたことは個人的にも、モータージャーナリストという仕事をするにおいても、とても幸せなことでした。つい先日はランボルギーニ・ガヤルドLP570-4スーパーレジェーラを富士スピードウェイで走らせたばかりですし、今年はメルセデス・ベンツSLS AMGも思う存分走らせています。条件はそれぞれ異なりますが、要するに“乗り比べ”ができたのです。
その感想として、458イタリアをひとことでいうと、「フェラーリの中でも完成度の高い仕上がり」ということ。ボディ剛性はもちろん、ステアリング剛性、足さばきのスムーズさは、これまでよりも確実に進化しています。遮音性や振動を抑えるNVH対策もそうで、高速走行中も気持ちのいいエグゾーストサウンドをしっかり聴かせながら、風切り音などはうまく消していました。
そんなことを感じながら、クルマに慣れるまでしばらく大人しく走っていましたが……やはりこのクルマはフェラーリらしくエンジンの回転数によってキャラクターを豹変させます。まずは4000回転でサウンドが変わり、次に6000回転弱でそれが助長されます。そして7000回転を越えると完全に別物。ハンドリングもよりソリッドになり、挙動に一体感が生まれました……。
この辺がフェラーリの真骨頂でしょう。数値だけでは計れない官能的なものを感じます。
参加されたファウストの方々もまたフェラーリを熟知した面々、458イタリアの進化具合には驚いていらしたようです。しかも、さすがというべきか、(モータージャーナリストである)私より扱いに慣れていた気がしなくもありません。
フェラーリ458イタリア
全長4527×全幅1937×全高1213mm、ホイールベース2650mm
車両重量 1380kg
エンジン 90°V型8気筒
最高出力 425kW(570CV)/9000rpm
最大トルク 540Nm(398lbs/ft)/6000rpm
最高速度3 25km/h 以上
0-100km/h加速3.4秒未満
定員:2名
車両本体価格:¥28,300,000~
Test drive & Text:Tatsuya Kushima(Motor Journalist)
2010/08/19
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