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04 LIFESTYLE

クルマ好きメディアの“本気”レースに
ファウストたちが乗り込んだ!
メディア対抗ロードスター4時間耐久レース

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CARトップ、REVスピード、カーマガジン、カーグラフィック、エンジン、などなど……。クルマ好きなら一度は手に取るメディアのロゴを貼ったマツダ・ロードスターが徒党を組むように筑波サーキットに集まった。レースのタイトルは「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース 2011」。普段はサーキットで取材をしたり、新車を紹介したり、カスタムのトレンドを伝えたりする側の人間がレーシングスーツに身を包み、ホンキで競い合うワンメイクレースである。

マツダ・ロードスターによるお祭り

使用されるマシンはマツダ・ロードスター。2リッター直4をフロントに積み、リアのタイヤを駆動させる。トランスミッションはもちろん5MT。当初はNA型だったことを思い返せば、レースの長い歴史を感じる。マツダ主催のこのレースも今年22回目を数えた。
レギュレーションはかなり緻密に決まっている。マシンはイコールコンディションで、ビルシュタインのダンパーやブリヂストンのPOTENZA、エンケイのアルミホイールなどを装備する。ドライバーは1チーム4~5名だが、プロドライバーの助っ人も1人加えられるシステムだ。とはいえ、運転時間の制限が通常のドライバーより短かく、かつハンディキャップとしてピットでの停止時間が設けられたりと、一筋縄ではいかない。まぁ、それがレースを楽しくするのはいわずもがな、である。

ファウストA.G.とLuxury TVの呉越同舟

そんなレースに我らファウスト会員も参加することとなった。チーム名は“Faust × Luxury TV”、車名は“ラルフローレンAP(オーディマ・ピゲ)ロードスター”である。
ドライバーは、堀主知ロバート、木村正治、佐藤茂、星野敏、堀田東(走行順)といった面々。ファウスト・レーシングチームとしてスーパー耐久にも参戦する面子を含むだけに、おもしろいレースになる気配はいっぱいである。加えて今回は『Luxury TV』(http://luxurytv.jp/)との合同チームだ。岸田一郎氏も応援に駆けつけている。

当日はこのレースをメインに様々なイベントも行われた。ロードスター限定のパーティレースやRX-8やアテンザなどマツダ車オーナーによるクラス別のタイムアタックが催された他、マツダのル・マン優勝20周年記念として、“ミスタールマン”こと寺田洋次郎氏によるマツダ787Bのデモランも用意され、会場を沸かせた。まさに、クルマ好きにはたまらない一日といえそうだ。

From Faust A.G. Channel on [YouTube]

ボンネットにオーデマピゲの時計が映える“Faust × Luxury TV”のロードスターの快走をムービーで。
★【YouTube:FaustA.G.チャンネル】でもご覧いただけます(スマートフォンの方 はこちらがオススメ)

4時間の耐久レースは14時スタートの18時チェッカーというスケジュールで行われる。例年であれば日中の暑い時間を避け日没後のチェッカーとなるのだが、今年は節電を目的に時間が早められた。炎天下での走行は、体力的に厳しそうだ。
タイムスケジュールに則り、各チーム午前中に車検と給油、そして練習走行を済ませる。いい忘れたが、このレースの難しいところは総ガソリン給油量が90リットルと決められていること。昨年はラスト1周でガス欠となり無念のリタイアとなったチームもいるそうだ。
予選はまさに炎天下の中で行われた。平均タイムは1周1分11~12秒といったところだろうか。コンマ数秒の中に何台も並ぶのだからおもしろい。ただ、この時点で水温計は上昇。ピットへ戻るとどのチームもボンネットを開けてエンジンを冷やすのに躍起となった。
スタート前は、インフィールドのステージで大会会長の挨拶、優勝杯の返還、昨年優勝チーム代表の選手宣誓、各チーム紹介などが行われた。我らが“Faust × Luxury TV”はレースクィーンたちをステージに上げ会場を盛り上げる。

交互に訪れるスコールと太陽

14時が近づいてきた。各チームはマシンをグリッドに並べ記念写真を撮る。以前はル・マン式スタートだったが、今回は1周のローリング走行をした後のグリッドスタートとなった。





さて、いよいよスタート。漂う緊張の中エンジン音が鳴り響き、各マシンが一斉に第一コーナーへ進入していく。F1から草レースまで、もしかしたら一番の醍醐味はここかもしれないと思わせる迫力だ。そんな中、第一走者の堀が好スタート。予選順位は23チーム中16位だったが、数周後には10位まで上がっていく。そして二番手木村も好位置をキープしたまま、1時間後に9位を獲得した。

ただ、このタイミングでスコールのような大雨が数回続く。前日までに通り過ぎた台風の影響を大きく受けた結果だろう。雨上がりの湿度の高さはドライバーの体力を消耗させるに違いない。それに雨水の溜まったコース上はまるでアイスバーン。見るからに滑りそうな気配プンプンだ。

三番目の佐藤にドライバーチェンジするタイミングでは同時に給油も行われた。急ぎながら着実にタンクへガソリンを流し込むのは至難のワザに思える。そしてコースイン。がしかし、この頃になるとペースカーがコースへ入る回数が増えてくる。第一ヘアピン、第二ヘアピンあたりでスピンするクルマが目立ってきた。
2時間経過時の順位は8位、3時間では11位というポジションを走っていた。ドライバーは四番手に星野、五番手に堀田がステアリングを握る。
レースも終盤に差し掛かり残り時間30分を切ると、各チーム慌ただしくなってきた。残りのガソリン量が計算できて、燃費走行から攻めへ転じる作戦に変わってきたからだ。もはやそのときには第一コーナーはスタート時と同じような団子状態。どのクルマもイン側に容赦なく鼻先を入れてくる。これはかなりの大迫力。ピット内の温度もどことなく上昇。熱い声援が飛び交う。

大人たちの祭りの後

辺りが薄暗くなりはじめた頃チェッカーフラッグが振られた。どのマシンもヘッドライトオンで走行していたことを考えれば、雰囲気は例年に近い。
4時間無事に走り抜いた“Faust × Luxury TV”チームの成績は9位というものだった。ガス欠することなく、レッカー車に世話になることなく走り抜いた。耐久レースの醍醐味はやはり完走という二文字だろう。ドライバーを含めチームスタッフ全員が笑顔で最終ドライバーを迎え入れた。
満面の笑顔で堀は、「去年、最終周で止まったチームがいたと聞いていたから、はじめ燃費走行していたのが辛かったですね。最初からイケイケでいったチームが正解だったかもしれません」とコメント。佐藤は、「ウェットとドライが交互だったんです。ウェットが続いた方が楽しかったかも(笑)。ワンメイクレースはいつものスーパー耐久とは違う難しさがありますね」と。

こうしてクルマ好き、レース好きファウスト会員の夏が終わった。来年はもっと上の順位を目指す。そんな空気が充実感に満ち足りたピットの中を漂っていた……。

Data

メディア対抗ロードスター4時間耐久レース公式サイト
http://www.media4tai.com/

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