
Kazuya Suzuki
鈴木一也
オーシャンアスリート/会社員
日台親交を泳いで紡ぐ110キロの挑戦
2011年の日本を語る上で、挙げられねばならない出来事が「東日本大震災」。「日本を変えた」といわれるこの出来事は、経済、文化、教育、エネルギーなど文字通りあらゆる面において私たちの考え方を一変させたが、その中でも特筆すべきものの一つが、社会貢献、慈善事業に対する考え方ではないだろうか。今回紹介するのは、数え切れないほどの善意から行われた、東日本大震災における社会貢献活動の中でも、一風変わった、大きく報道されることこそないが、しかし心揺さぶる、ファウストな貢献――沖縄から大海を泳いで渡り、台湾へと義援金のお礼を伝えた熱きスイマーたちの物語である。