世界一周へ大きな一歩!
太陽電池飛行機が本格的な飛行に成功
世界一周へ大きな一歩!
太陽電池飛行機が本格的な飛行に成功
ライト兄弟が初の有人動力飛行に成功したのは1903年のこと。その後1957年に本格的ジェット旅客機であるボーイング707が誕生し、1976年には超音速旅客機コンコルドが就航しました。そして21世紀も10年を過ぎた現在、再生可能エネルギーのひとつである太陽エネルギーを利用した飛行機の研究が、実用化に向けて着々と進んでいます。
テストパイロットのマルクス・シャーデル氏(中)をたたえるベルトラン・ピカール氏(右)とアンドレ・ボルシュベルグ氏(左)。
その研究が進んでいる飛行機とは、スイス人冒険家ベルトラン・ピカール氏率いる「ソーラー・インパルス」社の試作機HB‐SIA。Faust A.G.でも、2009年5月にこの壮大なプロジェクト始動のニュースを、今年2月にはSmall Talkのコーナーでテスト飛行についてお伝えしました。そして2010年4月7日、初めての本格的なフライトに成功したとのニュースが届いたのです!
テストパイロットのマルクス・シャーデル氏を乗せたソーラー・インパルスHB‐SIAは、午前10時27分、スイス・パイエルヌ空軍基地を離陸。高度は1200mに到達し、87分間の飛行の後、着陸しました。今年2月のテストでは、飛行に成功はしたものの、高度は1m、距離350mという結果だっただけに、大きな前進といえるでしょう。
テスト飛行を終えて降り立ったシャーデル氏は、「HB‐SIAは、フライトシミュレーターと同様に飛行しました。大型で、軽いボディであるにもかかわらず、制御性能は我々の期待通りでした」とコメント。「7年にわたる研究とテスト、忍耐の後に迎えた今日の87分間は、大変濃密な時間だった」と語ったのは、ピカール氏とともにプロジェクトを推進するアンドレ・ボルシュベルグ氏。そしてピカール氏は、「夜間飛行、そして世界一周の実現にはまだ長い道のりですが、チームの力によって、目標の達成に向けて重要な一歩を踏み出しました」と、喜びを語る一方、「われわれの将来は、いかに太陽光をすばやく電力に変換できるかどうかにかかっています」と、今後の課題にも触れていました。
2012年を予定している世界一周飛行への挑戦に向けて、今後は夜間飛行のテストなどが行われる予定。Faust A.G.は「ソーラー・インパルス」の偉大なる挑戦の行方を、これからも追い続けます。
87分の偉業の一部始終を納めたムービーはここからチェック。(YouTubeより共有)
Solar Impuse ソーラー・インパルス
http://www.solarimpulse.com
プロジェクトをサポートする時計ブランド『オメガ』のページ
http://www.omegawatches.com/jp/spirit/pioneering/solar-impulse
Text : Chiaki Mitomi
photo:(c) Solar Impulse/AFD/Pool/Fabrice Coffrini
2010/04/22
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