ミハイル・プロホロフ氏(44歳)は、アメリカの経済誌「フォーブス」が主催する今年の世界長者番付で40位にランクインした、世界でも有数の大富豪。純資産は95億ドル(約9030億円)とも。
欧米を中心にIT企業や起業家による社会貢献活動が盛んなことは、皆様もご存知のとおり。ビル・ゲイツ氏が、自ら設立した財団を通して教育や医療分野を支 援しているのは有名ですが、最近はこうした社会貢献の方法が多用化している模様です。斬新なのは米グーグル社で、創設者の持ち株と年間利益の一部を、環境 問題や貧困問題の改善に取り組む慈善活動団体に寄付。その上で、従業員たちが様々な社会奉仕活動に参加するという、金銭&マンパワーを1セットにした活動 を行っているというから流石です。
そこで今回注目したいのが、ロシアの大富豪ミハイル・プロホロフ氏。同国最大のニッケル生産会社ノリリスクの社長として財を成したプロホロフ氏は去る5月、シベリア・クラスノヤスク地方にあるエルダという小村に住民登録をしました。
どうしてこれが社会貢献なのか。実はこれ、村民として多額の税金を払うことで、地方自治体の財政を支援するという立派な活動なのです。ちなみに、気になるその税の金額は約6億8000万ドル(今年の予定納税額)というから驚き。うち90%はクラスノヤスク地方の財政に、残り10%はエルダ村の財政に割当てられるとのこと。
プロホロフ氏としては、「納税額の一部は、社会福祉に活用して欲しい」と考えているようです。
氏は、アクティブなライフスタイルを好むことでも有名。右の写真は、バイカル湖でジェットスキーに興じる様子。写真は、カナダの雪山でヘリスキーに挑戦中の彼。
そして気になるのは、なぜプロホロフ氏がこのような行動を起こしたのか。
「自分が儲けた地方に税金を払うのは当然であり、フェアでもあると考えて、今回の決断をしました」
どういうことかというと、プロホロフ氏が住民登録したエルダ村は世界有数のニッケル産地。彼が率いるノリリスク社はこの村に工場を設置して、国内生産量の 全体の約90%にも及ぶニッケルを生産しているのです。つまり、プロホロフ氏の活動は、この村で得た利益を還元するという意義の元、小村の財政支援をする というものなのです。
プロホロフ氏の考え方は、社会貢献にはお決まりの形などなく、自由に行えるものだと再認識されてくれるもの。だとするならば、例えば「北海道の大雪山で バックカントリースキーに興じることによって、ビジネスの英気を養っている。だから、大雪山の地元に住民登録して税金を還元します!」なんて人が登場して も、決して不思議じゃないってことですよね。
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