小説『80日間世界一周』の主人公、フェリアス・フォッグ。彼が世界一周旅行の果てに手に入れたものを覚えていますか? 旅行のおかげで、莫大な財産を失くした代わりに最終的に得たもの——それは“愛する人と人生をともにする幸せ”でした。
時は流れて、200年後の21世紀。世界一周という冒険は、フォッグが手に入れた“愛する人と人生をともにする幸せ”を“守り続けなければならない”というメッセージを発信する役割を担っているようです。
スイス人のラファエル・ドミヤン氏は、「プラネットソーラー号」と名付けられた太陽エネルギーで動く船を開発。2010年5月、彼はフランス人冒険家ジェ ラール・ダボビル氏とともに、その船で世界一周を目指すことになったのです。太陽エネルギーのみを使用する船での世界一周は、なんと世界初の試み。ドミヤ ン氏は、このプロジェクトを立ち上げた理由をこう説明します。
「自動車などの乗り物の機動力となる化石燃料には、限りがあります。また、人類がそれを使い続ければ、深刻な環境破壊を招きます。いまこそ、それに取って代わるエネルギーの可能性を見出すときではないかと思ったのです」
全長30m、幅15mのボディに、時速18.5kmで大海を駆け抜ける「プラネットソーラー号」。ニューヨーク、上海、シンガポール、アブダビ、モナコな ど、大きな港を持つ都市に寄航しながら、約40,000kmの距離を120日かけて周ります。美しい地球を守るため、そして愛する人が安心して暮らせる環 境を守るため、その大切さを各国の人々に向けて発信していくのです。また、プロジェクトの一環として、寄航する都市では「プラネットソーラー・ビレッジ」 という大きなイベントも同時に開催されていくとか。エコロジーや経済、太陽光エネルギーなどの科学技術に関して学ぶことができるプログラムが多数用意さ れ、しかも入場無料。世界規模で、人類が地球環境について深く考える素晴らしい機会となることでしょう。
そんな環境問題への警鐘という大きな目的とともに、「ソーラーシップで世界一周することで“不可能を可能にする”ということを証明したいんです」と、意気揚々に語るドミヤン氏。少年のような冒険心は、しっかりキープしている模様。
社会貢献も、冒険も、したいと夢見るだけなら誰でもできること。ドミヤン氏のようにそれを実施させる行動力と強い信念こそ、Faust A.G.が支持するスピリットであり、挑戦なのです。
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