命知らずの綱渡り冒険家
フレディ・ノック氏がギネス記録を更新
命知らずの綱渡り冒険家
フレディ・ノック氏がギネス記録を更新
世界には、エクストリームな挑戦で我々を勇気づけてくれる冒険家がいる。スイスのフレディ・ノック氏(46歳)もそのひとりだ。
11歳から綱渡りのキャリアを積んできた彼は、スタントマンとして空中曲芸や曲芸バイクなどを披露する一方で、山肌を這うケーブルカーのロープを使った綱渡りに挑んできた。これまでに、アルプスや中国の山々を“ロープを歩いて”登ってきたのだ。
そのノック氏が8月20日にギネスブックの世界記録更新に挑戦した。それも耳を疑うようなエクストリームな方法で。
ノック氏の命綱、バランス棒なしのギネス記録綱渡りをムービーで!
★【YouTube:FaustA.G.チャンネル】でもご覧いただけます(スマートフォンの方 はこちらがオススメ)
彼は、ドイツ最高峰のツークシュピッツェ山(標高2,962m)に渡されたケーブルカーのロープ上を、命綱もバランス棒も使わずに歩いたのである。ロープの直径はわずか5cm。猫の目のように変わる山の天気は、いつ強風が吹くかわからない。しかし、彼は90分をかけて全長995mのロープを渡りきったのだ。
「バランス棒なしでなんて、もう二度とやりたくない。くたくたで、足はまだ震えているよ」
命がけのチャレンジを成功させてノック氏はそう話した。
しかし、このプロジェクトには続きがある。実はこの週、彼はこのツークシュピッツェ山を皮切りに、7つの山で7つの綱渡りを計画していた。
「一週間で、ケーブルを使った7つの記録に挑戦するんだ。ワイヤーを下ったり、幅3km以上ある湖を越えたりするのさ。湖があるのは、ここよりも高い標高3,800m以上のスイスのユングフラウだよ」
さらに、高さ50mのワイヤー上を自転車で130m以上進みたいとも打ち明けた。
「7日間7つの記録」への挑戦は、彼が1989年にサンモリッツの路面電車のケーブルを綱渡りしたときからの夢である。現在、すべてを成功させたか結果は入ってきていないが(最終日のトゥーン湖は、強風のために断念との一部情報あり)、彼は間違いなく初日のツークシュピッツェ山は成し遂げた。ギネスブックの「最も海抜の高い場所で、バランスポールなしで最も長い距離を綱渡りした」という記録に登録されるのだ。
「7日間7つの記録」の全貌をムービーで!
★【YouTube:FaustA.G.チャンネル】でもご覧いただけます(スマートフォンの方 はこちらがオススメ)
「不可能を可能に変える」がモットーのノック氏。これまでも、600mの標高差を下ったり、チューリッヒ湖を900m渡るなどして、ギネスブックに数々の綱渡りの記録を残してきた。そして、2009年のドイツ最高峰の綱渡りでは、集まった19,000ドルをエチオピアの農村開発プロジェクトに寄付し、今回の7日間の挑戦でも収益金はユニセフに贈られる。世界に夢と希望を与える綱渡りの芸術家、フレディ・ノック。彼の挑戦はこれからも続くことであろう。
フレディ・ノック公式サイト
http://freddynock.com/
「7日間7つの記録」公式サイト
http://www.freddynock.ch/
Text:Chie Odashima
2011/09/22
地球最高の冒険者〈ファウスト〉たちを讃えよ! サイバードグループ・プレゼンツ「ファウストA.G.アワード 2015」開催概要
バトンが紡いだ未知なる40キロへの挑戦 中川有司 株式会社ユニオンゲートグループ 代表取締役&グループCEO / 株式会社セルツリミテッド 代表取締役
「至上の瞬間は、あらゆる時に訪れる」 G.H.MUMMの静かなる挑戦 ディディエ・マリオッティ G.H.マム セラーマスター
ネクタイを外したときに試される 男のカジュアルスタイルの極意とは ファウストラウンジ第10弾 「男の嗜み 〜ファウスト的 スタイリングの極意〜」