恐竜の生き残り?!
コモドドラゴンに出会うインドネシアの旅
恐竜の生き残り?!
コモドドラゴンに出会うインドネシアの旅
割れた長い舌をチロチロさせ、短い四肢で這い回るコモドドラゴン(コモドオオトカゲ)。うろこ状の皮膚や大きく裂けた口、長く伸びた尾が恐竜を思わせるこの堅牢な動物は、インドネシアに生息する世界最大のトカゲだ。20世紀に入って研究が進むまで、さまざまな言い伝えによって現地の人々を震え上がらせてきた。
今回は、全長3メートルにもなるコモドドラゴンに出会う冒険を紹介する。アマンリゾーツが所有するプライベートクルーザー「アマンイカン」に乗船し、旅はインドネシアの美しい海へと滑り出す。
トップ写真:コモドドラゴンは、全長2~3メートル、体重60~100kgの世界最大のトカゲ。鹿やイノシシから自分の体より大きなバッファローまで捕食する。インドネシアの国有種で、国内でも限られた島でしか見ることができない。
アマンイカンは、特注された全長32メートルの最新沿岸クルーザーである。クラシカルなデザインは、インド洋で香辛料取引が盛んだった時代の貿易船をイメージしたといい、いにしえのロマンスを醸し出す。迎え入れるゲスト数は最高でも3組と、カップルやファミリーのプライベートクルーズに理想的だ。
3方を窓に囲まれ、270度の景色が楽しめるのはアッパーデッキ後方のメインキャビン(ゲストルーム)。甲板には大きな専用テラスが広がり、太陽と海を心行くまで独り占めできるようにデザインされている。セカンドキャビンとサードキャビンもあり、いずれも、エアコン、バスルーム、シャワー、トイレ、ワードローブを完備。白、ハニー、ベージュで統一された部屋に流れる隠遁とした静かな時間は、隠れ家リゾートの代名詞を誇るアマンリゾーツならではの、上質な作りといえるだろう。
アマンイカンはヌサ・テンガラ諸島や香辛料諸島(モルッカ諸島)といったインドネシアの島々を航行する。クルージングの楽しみは、フローレス海の雄大な景色やプライベートシェフによる料理のみならず、世界有数の生物多様性を誇る海でのダイビングやシュノーケリング、そしてさまざまな島の探検にある。そこには、コモドドラゴンを見つけるコースも含まれている。
コモド国立公園は、コモド島とリンチャ島を中心に200以上の島々に広がる保護地区。海を含む面積は2,321キロ平方メートルにも及ぶ。
とうことで、ファウスト諸氏にぜひ楽しんでいただきたいのが、「アマンワナ・コモド・エクスペディション」。アマンイカンに乗船してコモド国立公園の原始の自然と水辺を体験する7泊のアドベンチャーツアーだ。インドネシアは18,000以上という世界最多の島嶼で構成された国だが、政府はそのうちの200以上の島と周辺の海をコモド国立公園として特別に保護している。コモドドラゴンだけでなく、1,000種類以上の魚や260種類以上の珊瑚が生息する海洋生物の宝庫でもあり、1986年には世界遺産に登録された。
ツアーでは、島々でダイビングを楽しみながら、コモドドラゴンの生息地を目指す。チャンスは3日目のリンチャ島での早朝トレッキングと、その翌日のコモド島探検だ。現地では古くから「人を食べる」「口から蒸気を吐く」という言い伝えがあるだけに、20世紀初頭に発見した西洋人たちも、「伝説のドラゴン」「恐竜の生き残り」と自国に報じたというコモドドラゴン。その後捕獲して研究した結果、トカゲの仲間であることが判明したが、共食いもする肉食動物で、ごく稀だが人間を襲うこともある。しかし、レンジャーや経験豊かなガイドの指示を守れば、安全にコモドドラゴンを見ることができるだろう。ひょっとしたら倒れた大きなバッファローにかぶりつき、自分の頭よりも大きな肉を鵜呑みする光景に出合うかもしれない。
探検のあとは、うっとりするような色のピンクビーチや、世界的に有名なダイビングスポット、クリスタルロックやキャッスルロックでのダイビングを楽しもう。世界有数の手付かずの珊瑚礁を体験しながら、クルージングはさらに数日続く。
モヨ島は、バリ島の東、ヌサ・テンガラ諸島の西の終わりに浮かぶ。8つの農村があり、約3,000人が農業や漁業で生計を立てて暮らす。
最後に、20の贅沢なテントが並ぶリゾートキャンプ「アマンワナ」をご紹介しよう。アマンイカンはアマンワナに帰属していて、ツアーの最後(場合によっては最初)に帰港するからだ。ゲストはテントに2泊することで、アマンリゾーツの上質なホスピタリティをさらに実感することになる。
アマンワナは、手付かずの自然が残されたモヨ島で唯一のリゾートだ。「平和なる森」という意味を持つ。350平方キロメートルの島は深い森とさまざまな動植物に恵まれ、海には手付かずの珊瑚が、陸にはインドネシア鹿(ルサジカ)や野生のバリ牛が生息する。ダイビングやカヌー、スポーツフィッシィングを体験したり、トレッキングで滝探しやバードウォッチングを楽しんだりするのもいいだろう。ぽかんとフローレス海を眺めながら、ビーチで横になるだけでも、極上の時間を味わえるというものだ。
人目に付かない東海岸に建てられた贅沢なテントは、どれも58㎡の広さ。ソファーベッドのあるリビング、キングサイズベッドの寝室、バスルーム、珊瑚石のデッキなどが備わり、エアコンもネット環境も問題ない。テント脇の砂の歩道が、レストラン、スパ、ミュージックパビリオン、プール、ビーチへと導き、フレンドリーで洗練されたスタッフは、ゲストのあらゆるリクエストに応えてくれる。たとえばディナーならば、バーベキュー、ビーチでのキャンプファイヤー、星空の下でのディナークルーズなど。アマンリゾーツのテーマは「大人のための、現実を離れた癒しのリゾート」。アマンワナのデラックスな魔法にかかって、旅を締めくくろうではないか。
AMANWANA KOMODO EXPEDITION
http://www.amanresorts.com
TEL. (94) 777 743500
無料通話:001-010-800-2255-2626
24時間年中無休
日本人スタッフによる対応は11:00~22:00(除く日曜)
FAX. (94) 112 555922
reservations@amanresorts.com
1日目
ラブアンバジョ(フローレス島)に到着後、アマンイカンに乗船
コモド国立公園内サボラン島にてダイビングとシュノーケリング
サバヨール島で夕日を鑑賞したのち停泊
2日目
朝、サバヨール島の美しい岩礁でダイビングやシュノーケリング
昼食後、タワワ島のカラフルな珊瑚礁でダイビングやシュノーケリング
南に針路を取り、リンチャ島に停泊
3日目
早朝、コモドドラゴンを探しにリンチャ島をトレッキング(3時間)。バッファロー、サル、野生の馬、鳥など、さまざまな動植物も鑑賞
船に戻ってランチを取りながらコモド島に移動
コモド島のピンクビーチでダイビングやシュノーケリング
4日目
早朝、レンジャーのガイドのもと、コモド島にてコモドドラゴンを探す
現地の伝統的な工芸品をショッピング
船でランチを取りながらコモド海峡をクルージング
ギリ島にて、ダイビングをしたり、静かなビーチを散歩したり、山頂に上って諸島の素晴らしい景色を楽しんだりする
5日目
朝、激しい潮の流れで世界的に有名なダイブスポット、クリスタルロックやキャッスルロックにてダイビング。
その後、コモド島北部のバトゥモンチョ湾をクルージング
昼食後、モヨ島を目指す。サンギアン火山の二つ頂上に沈む夕日を鑑賞
明け方までにモヨ島到着
6日目
終日アマンワナに滞在。ダイビングやハイキング、フィッシングなどを楽しむ
7日目
同様に終日アマンワナに滞在
8日目
アマンワナをチェックアウト
オーシャンテント利用
1カップル(2名) US$24,900
2カップル(4名) US$29,800
3カップル(6名) US$33,450
ジャングルテント利用
1カップル(2名) US$24,700
2カップル(4名) US$29,400
3カップル(6名) US$32,850
※2011年5月1日~10月31日の料金
※すべての食事、ノンアルコールドリンク、コモド国立公園の入場料、レンジャー代を含む
※10%のサービス料、11%の税金、現地までの交通費が別途必要
※アマンイカンでの1日2回、アマンワナでの1日1回のダイビング付き。追加ダイビング代US$100(1本)
※アマンワナでの延泊は、1室2名利用で1泊あたり、US$850(オーシャンテント)、US$750(ジャングルテント)、食事及びノンアルコール代US$125(1名)
※デンパサールからラブアンバジョへのフライトは1名US$200、アマンワナからデンパサールへのフライトは1名US$400で手配可能
※料金や税金は予告なく変更されます
※アマンイカンは貸し切り(他のゲストとの相乗り不可)のため、8月現在では10月3日出発、10月8日出発の予約が可能。11月以降の空き状況や料金については直接お問合せください
Text:Chie Odashima
2011/09/01
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