レクサスデザイナーによる
アバンギャルドデザインの誘惑
レクサスデザイナーによる
アバンギャルドデザインの誘惑
そのフォルムは圧倒的に走行シーンの美しさが際立っています。ハル(船体)のホワイトにウインドウのブラックが眩いコントラスト。レクサスデザイナーが線を引いたデザインコンシャスで流麗極まりない35フィッターの登場に自動車業界、ボート業界、そしてモード業界までもが話題騒然です。
トヨタ自動車がリサイクル可能なアルミニウムをハルに使ったプレジャーボートを作り始めて14年目の今年9月6日。ヨコハマ グランドインターコンチネンタルホテルにて、新艇としては6年ぶりに「ポーナム35」がデビューを果たしました。
当日は、レクサスLFAの公道試乗とも合わせたトヨタの「わくわくどきどきイベント」の一環として行われ、ポーナムシリーズ28と45も、ホテルに隣接するぷかり桟橋に並べて同時試乗できるという陸海初めての試みとなりました。今回、ボート発表会に初めて出席した豊田章男社長も、今後のマリン市場への熱い意気込みを披露していまいした。
全長11.95m、全幅3.94mという大型観光バスほどのサイズを誇り、「プレミアム・クルーザー」との異名もつこのポーナム35は、とにかく、これまでのボートのスタイリングとはかけ離れた斬新なフォルムを持っています。
後部のスイミングプラットフォームから一気に先端へ立ち上がるキャラクターラインのアバンギャルドな佇まいは、レクサスを手がけたデザイナー秋山稔氏の手によるもの。さらに、ブラック&ホワイトをテーマにしたインテリアは、これも同じくレクサスのカラーデザインを手掛ける小西麻衣子氏のもの。キャビンは白を基調にしたルーフとウオール、対して黒を基調にしたL字ソファや調度品が美しいコントラストを描いています。さらに特徴的なのが、自動車メーカーらしいクルマ技術の採用がいたる所に見られること。キャビンのウインドウのみならず、2階フライブリッジのフロントウインドウもフラッシュサーフェス化され雨滴感応型ワイパーを装備。熟練者でも悩む離接岸を容易くするために、クルマのドライブアシスト発想のジョイスティックを持つのも特徴です。これは船首船底部の水平移動装置と、2軸の2個のプロペラを効果的にコンピューター制御し、360度ボートの位置を自由自在に移動可能とした画期的なシステム。
エンジンは環境対応と低燃費低騒音対応の上マリナイズ(船舶用に部品を変えること)された、ランクル用コモンレールターボディーゼル4.5LV8M1VD-V370psが2基搭載されています。走行中のピッチングやローリングを制御する、トヨタ独自のオートフラップ装置も装備。ソフトな乗り心地に貢献するハルのアルミニウム合金はA5083。これは4.5%のマグネシウムを含む合金で耐食性と強度に富み、航空機や新幹線「のぞみ」にも採用されているものです。
短時間の試乗でしたが、シャープなフォルムにお似合いのスポーティな走行性が印象的でした。V8エンジンは静粛性や振動に優れ、じつにジェントル。0ノット→MAX3850rpmは18.13秒、最高速30.7ノット。まずまずの好タイムを残すことができました。
デザインコンシャスなこの35は、かつてはトーナメント仕様でしたが、ゆっくり自由時間を楽しむサロンクルーザーとしての使い方もお似合いです。何といっても美しく走る姿が魅力的。
ビギナーから熟練者まで、今マリンの話題は「ポーナム35」に釘付けです。
全長/全幅 | 11.95m/3.94m |
総トン数 | 10トン |
エンジン型式 | M1VD-VH |
エンジン出力 | 272kW(370PS) x 2基 |
ハル | アルミ合金製 |
燃料タンク容量 | 850リットル |
定員 | 12名 |
フライブリッジ | 5名 |
航行区域 | 沿海 |
本体メーカー希望小売価格 | 59,010,000円(税抜56,200,000円) |
TOYOTA MARINE公式ホームページ
http://www.toyota.co.jp/marine/index.html
Text:Kenji Yamazaki
2011/10/27
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