タイタニック沈没から100年
船体の一部が埋め込まれたトリビュートウオッチ
タイタニック沈没から100年
船体の一部が埋め込まれたトリビュートウオッチ
タイタニック号を建造したハーランド・アンド・ウルフ造船所から発行される証明書。現代のハーランド・アンド・ウルフ造船所にて使用される金属と、タイタニック号から引き揚げられたスチール部品との合金が、タイタニックDNAで使用されていることが明記。
北緯41度43分32秒、西経49度56分49秒。はるか海の底、3840mの深海にそれは眠っている。
100年前の1912年、4月15日の早朝、イギリス・サウサンプトン港からニューヨークへの処女航海の途中、氷山に接触し沈没。当時世界最悪の海難事故を引き起こした、かのタイタニック号である。
以来、1985年の海底での沈没した船体の発見を経て、科学的な事故原因の究明、研究がおこなわれ、陰謀説などの様々な学説からミイラののろい説といった荒唐無稽な噂? まで、はたまた後世では度重なる映画化やテレビ化、小説化などによって、これほど世界中の関心を引き付け、記憶に焼きつけられた海難事故は他に類を見ないと言ってよいだろう。
しかし、沈没した船体は、2004年に結ばれた国際保護条約によって保存対象に指定され、引き上げられることはなくなった。
そして2012年、タイタニック号海難事故から100年にあたる今年、希有な時計シリーズがトリビュートとして発売される。海底に沈む船体から、正式な手続きを経て引き揚げを許された貴重な素材を用いた、ロマン・ジェロームの「タイタニックDNA」である。
「伝説のDNAを時計に宿す」をコンセプトに、人類が遭遇した歴史的出来事を表現してきたロマン・ジェロームは、2004年創業のスイス・ジュネーブの時計メーカー。
「タイタニックDNA」には、タイタニック号本体から採取したものと、同船を造船した北アイルランドのハーランド・アンド・ウルフ造船所から特別に提供されたスチールなど、文字通り今を生きる歴史的な素材−−−石炭の燃え殻、スティール、付着したサビなど−−−が埋め込まれている。
時計のべゼルには、独自の技術により進行を止めたサビが、船体の一部を用いた合金のスティールに固着され、また文字盤には石炭の燃え殻の粉塵が用いられており、独特の深みをまとった仕上がりだ。針は碇をイメージしたデザイン。
100年の時を経てよみがえるタイタニック号の伝説。そこには、まだまだ知られざるロマンや冒険、あるいはロマンスが秘められていることだろう。海底で人知れず眠ってきた「歴史の一部」が刻み込まれたこの時計を腕にまとい未来を生きることは、貴方の人生にひと味違う深みを付してくれるに違いない。。
ロマン・ジェローム公式サイト
http://www.romainjerome.ch/
Text:Fuast A.G.
2012/04/05
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