10年前のボスニア紛争は多くの孤児を生み出し、現在に至り暗い影を落としている。Faust A.G.では現地の子どもたちの生活、教育向上に尽力するNPO子供地球基金に少額ながら寄付を行った。しかし、Faustの一人は思う、「お金を寄付することは悪くない。もそれ以上にできることはないのだろうか」と。「実際に、その地をこの目で見て、子どもたちと触れ合い、再建作業に従事し、現実を感じることで、心からの社会貢献ができるのではないか。それをわが子とともに行い、未来に伝えることはできないのだろうか」と。子供地球基金の建てたクロアチアのキッズホームをおと ずれ、失業率70％の町、地雷地帯の存在、教育水準の低さを知る。絵を描くこと自体が非日常の楽しみという子どもたちと時を過ごす。寄付を行ったキッズ ホームの釘を打ち、床を張り、壁を塗り、花壇に花を植えよう。望む方は、自らの子どもとともに。

私たちは誰もが「良いことをしたい」と本気で思ってい る。しかし、従来の日本社会ではそれを口に出すことが、恥ずかしいことや、腹黒いことのように思われてきたのではないか。確かに、Faust A.G.ができることは大そうなことではないかも知れない。でもこれは、未来に繋がるFaustの活動の第一歩。そしてそれを作れるのは、メンバーである 貴方自身なのだ。